*石・岩銘菓

gakakado2008-01-19

・・・石や岩にちなんだ菓子類は世界に数多あるだろう。
そんな菓銘に惹かれて出先で見つけると買い求めたくなる。


  ⇒「紅白梅図扇面色紙」=S先生よりお餞別として頂戴したもの


・・・石や岩の名を冠した銘菓に大阪=「岩おこし」。
富士山=「溶岩糖」「岩菓子」。
京都=「祇園小石」・「庭の石」・「古都の石」・「琥珀」・「石段した」は八坂神社近くの土地の石段下で作られているからといい、「角倉」は角倉了以が開いた史跡、高瀬川の敷石を形どったという。
他、「石畳」「土」など私が知っている菓銘はわずかだ。
このブログを書いているうちにだんだんと菓銘に関心が膨らんできて知りたくなったゾ。

お茶では中国福建省の岩場で育ったという「武夷岩茶」があるというがまだ飲んだことはない。



・・・若かった頃、時々行く小さな特定郵便局近くの民家に数点の日本画が飾られていた。
家の設えとその画風から、土の温もり、高山植物のような孤高の美しさ強さ、思想性が感じられ何方が描かれたのだろうとある時思い切ってご当主にお尋ねをした。


そのご当主、当時70歳半ばの女性、高邁な識見のS先生で、此方が居住まいを正しお話をお伺いしていると「良ければ何時でもいらして下さい」とのお言葉に甘えて喜び勇んで数ヶ月ご指導を頂いた。
引越しでその土地を離れなければならなくなり、その時先生よりお餞別として頂戴した「紅白梅図」と目が会う度に現在も、S先生の岩絵具・画筆、様々なシーンが甦り、短期間ではあったが密度の高かったその頃の事が想い出され感謝の念が湧く。


 後に聞くところ、S先生と上村松こう氏とは京都で一緒に日本画を研鑽した同志であったという。