2007-01-01から1年間の記事一覧

*石と思い込みの日々

■・・・北へ向かう汽車の車窓から・・・裸木に生ったままの柿の実、川面の冬鳥、枯野の棚田石垣、遠景の木々は褐色の毛玉のように愛らしく冬の色相に安息を得た。 →コミック版なら読了できそうだと『失われた時を求めて』マルセル・プルースト作のフランスコ…

*小石よ

●・・・今年も苦しみを苦しみ、心配を心配する日があるかと思うと躁気分も周期的にやってきた。 しかし加齢と共に知覚も鈍り、単純な対立概念や身も蓋もないことばかりの更に狭い狭い思考領域になっていることを思い知る。 祖父が所蔵していた書の掛け軸(安…

*古代遺跡展

●・・・一昨日、神戸市立博物館『失われた文明/インカ・マヤ・アステカ展』に知人と。 知人の服薬時間のことがあり、館内滞在時間も半時ほどだったが好機を得た。 大伯父が所蔵していた『MEXICO写真集』アステカ遺跡のページ/1925年版/ベルリン発…

*邂逅&石

●・・・無用な呻吟癖からか、ストレスに締め付けられる気分の日が続きブログ更新も間遠に。 そんな中、数日前にとても嬉しいことがいくつか重なり、それまでの体調不良が詐病のよう。 庭の「矢羽根すすき」は今年も伸びやかだ! ■・・・その一つ。 親戚つな…

*石・夕焼け・胡麻

■・・・・今日も石のことを書きたいと思う私の欲求のままに。 右写真は祖父が使用していた20mlメスシリンダー + 「樹の上の小鳥」の木製置物(高さ7センチ)は緑部分を左右に動かせば小鳥のさえずり音になる + 頂き物のバリ島土産小籠(直径5センチ) …

*『石の微笑』

■・・・小石を傍らに置き、石にこじつけた自己開示ブログに向かうのは20日ぶりだ。 ●・・・昨日、映画『石の微笑』(製作国/フランス・ドイツ)をバス・電車を乗り継ぎ、観て来た。 関西では現在、上映しているのは2館だけのようである。 タイトルからも…

*「がんくつ」

■・・・数日前の新聞記事。 「鳥取の断崖絶壁の寺//60年ぶり1日限定公募//3人だけ命ガケ参拝」 徘徊先で拾った小石たち(トイレの棚分) 石の恐竜は岐阜県「石の博物館」で購入。↑ 私にとって国内必見!建造物の「投入堂」を訪れたのは十数年前の盛夏。 …

*「岩上へ」

■・・・遠方の知人から富士山登頂した喜びが認められた(台風で順延々した山行だけに)写真が送られてきた。 右写真は先月訪れた、東近江市『石塔寺』日本最古の三重の石塔 → 私は20年前、富士山に向かう車中、富士吉田市で事故に遭遇し、それでもナントカ!…

*情報収集岩

■・・・数日前に「石」に心惹かれるという共通項ある親戚の93歳の翁から手紙を頂く。 翁史の、50年前に南アジアで哲学の学究生活後、欧米・東アジアなどで教えた日々を懐かしむ想い出を認めた一文に、某国某所に情報収集岩なるものがあったと図示してあ…

*「面白い偶然」

■・・・昨日から面白い偶然が重なった。 → 庭の隅に小さな乙女ギボウシが咲いている。立浪草・イカリソウ・ホウチャクソウ・チゴユリ・ユキザサ・ドクダミの等の中で・・・→ <其の一>・・滋賀県東近江市に日本最古の三重の石塔があると地図に記されていた…

*シダの鉢

■・・・庭の枇杷の木は今年、二枝だけ色付き、殆どが「ひよどり」のお腹の中に・・・。 ●・・・日本には800種類以上あるだろうといわれている植物のシダ類研究を長年している方から、「クリハラン」を頂き、骨董店で見つけた擂り鉢様の器に着生してから1…

*「石頭」

■・・・中国のコピー商品、食品の安全性、越境汚染のことが連日報道されている。 今日、大きな睡蓮鉢に引っ越した10数年生存中の金魚のコウエツ君(体長14センチ)→ 以前に訪れた北京の下町「王府井小吃街」近くの小さな装飾店名『石頭記』や北京原人洞窟…

*私の代替療法!?

■・・・・5センチ角の石印材を”鉄のこ”でカットすること2時間弱。 只々、石との邂逅を求めているだけと言いつつも作為を続けてきたが、私は篆刻に次第に違和感を覚えだしている。 これまでも組織に属することに苦手意識アリ、今回もその時期が来たのかもし…

*ドドド素人道

■・・・・石路を歩きながら18年前に亡くなった父を偲んでみた。 山行・写真・野生植物・エスペラントに関心を持ち、25年前にパソコンを購入し、好奇心旺盛の父を「ディレッタント」と位置づけていた。 親戚からの贈り物『蛇紋石』&露草の団扇→ 私の思春…

*happen

■「happiness」は「happen」が語源という。 ベランダで見つけた空の蜂の巣&石印材→ ■・・・・私の一芸は「米飯」だけの副食なしで食事を済ませることができるという凡庸な精神の私が心惹かれ、辿りつくのは輝かない凡庸な「石ころ」。 「玉も磨かずんば・・…

*M氏を偲ぶ

●・・・・・・十数年前に故郷の山から移植した”白花イカリ草”が庭の景色に溶けこみ揺れている。 ■・・・・・・四月半ば、故郷は行くところゆくところ、桜、さくら。 城跡石垣遺構に植樹された見事な樹形の老木桜群に敬意を表しつつ、桜下、車椅子の母としば…

*「能登半島」

「能登半島地震」連日報道から、阪神大震災がフラッシュバック。 地殻を構成する岩石波動の恐怖。 支援の輪がひろがっているというが、続く余震の中不安も続く・・・。 随分以前に、長谷川等伯の故郷七尾市や中世期渤海との交易地、富来町を訪れた時のこと。…

*「今日も石話」

先週のNHK「新日曜美術館」では、『よみがえる昭和の広重〜東海道五拾三次復刻物語』で浮世絵完全復刻に挑んだ彫師・摺師職人のクローズアップ。 →昨年渡った無人島「苅藻島」で拾ってきた根っこ&K氏作陶「石型香合」&朝日クラフト展で購入した陶馬↑ …

*「石への好奇心」

① 県内の丹波市で昨年、国内最大級の恐竜化石が発見された泥岩層から、今月新たに骨片化石が多数見つかったという。 《昨年急逝されたM氏油彩画(1980年) &N女作品「オギャーコさん」人形(2001年)》↑ ②100年前のフランスで、郵便配達夫のシュヴァルが…

*「北の大地」に想う

二十四節気ではまもなく「雨水」。 我が家の幾本かの ”やぶ椿”は北国に咲く植物より風情がないなァと勝手で非情な私。 <1>北海道の日本一広い森の海といわれている地域の樹海峠(幾寅峠)を通りかかった時、バスガイドさんから聞いた「飼い主からはぐれて…

*「石頭シリーズ」

知人(歴史好き)1月1日の誕生日プレゼントにと「歴史手帳(吉川弘文館)800円」を購入したが、既に3年用を使用中で不要との事。 私もスケジュール手帳を使用中で家人たちも、要らないと素っ気無い。 昨秋撮った『石田徹也遺作集(画集)&あけぼのそう』↑ こ…

*「福寿」

今年の賀状は石印材に篆字『福寿』を印泥で押印し投函。 色の大きな効果として、朱砂印泥とのひとときにより、心が平安となり、福寿草の黄花も慰めを恵与してくれる。 私は中国製印泥を使用しているが、製造は辰砂など(硫化水銀)+油+植物繊維で練り上げ…