*「岩上へ」

gakakado2007-08-06

■・・・遠方の知人から富士山登頂した喜びが認められた(台風で順延々した山行だけに)写真が送られてきた。

 右写真は先月訪れた、東近江市石塔寺』日本最古の三重の石塔 →


私は20年前、富士山に向かう車中、富士吉田市で事故に遭遇し、それでもナントカ!と気持ちにムチウチ!首にムチウチ症コルセットを着け(先日のMRIでも頚椎損傷のママ)、9合目近くまで登ったが、体調不良で下山。


他、天候悪化・体調不良などで途中下山した山がいくつかある。
白山・御嶽・黒岳・・・・・伊吹山は登ったもののガスで視界が悪く・・・。


●・・・今8月2回目、薬草で世界的に知られている伊吹山は快晴、ドライブウェイを走り、2時間ほど山頂の石灰岩の花畑(シモツケソウ・イブキトラノオオオバギボウシ)を周遊したに過ぎない。
加齢と共に、難度高いC級は避けB級→A級→低山へと。


若い頃は山や渓谷の出版物に刺激を受けたり、ロッククライマー、沢登りのチャレンジャーに羨望を覚えたこともあったが、近年はスキマ時間があると多動傾向にある私は、むしろ無名な低山徘徊が面白くなってきている。



■・・・一昨日、車で小一時間走らせ、巨岩連なる溶結凝灰岩(1億3千年前〜7千年前という)4km侵食谷の火砕流渓谷へ。


知人ブログの「読書日記」を拝見して、南木佳士著作品を図書館から3冊借りて来た。
それらのエッセイは山への想いを静かな言葉で合成しているが地熱は高い。


私は渓谷の木漏れ日に委ね、巨岩の上に腰を下ろし、雑木林の馥郁り、大岩盤をころころ落ちる水音、セミの絶叫、鳥の独白、本の上を山蟻が往来、・・・・・氏の『海へ』を読了した。

文中に岩の上で語り合うシーンがあり「我も岩上にいるゾ」と文中の氏と対座。

その間、数人の渓谷遊歩道を散策している方々と出遇い、内、お一人から、「本を読んでいるのですかっ〜!」と岩上の私に声をかけてくださり「はいっ〜!」と笑顔を交わした。


    ●●〜岩上でしばし一洗〜●●