*「がんくつ」
■・・・数日前の新聞記事。
「鳥取の断崖絶壁の寺//60年ぶり1日限定公募//3人だけ命ガケ参拝」
徘徊先で拾った小石たち(トイレの棚分) 石の恐竜は岐阜県「石の博物館」で購入。↑
私にとって国内必見!建造物の「投入堂」を訪れたのは十数年前の盛夏。
鳥取県三徳山三佛寺(開山706)参道大石段から修験場へ、木々の根塊や岩塊(鎖場アリ)を50分ほど登り、集塊岩と溶岩との境に生じた断崖絶壁岩窟内に日本最古の建造物(神社本殿形式)国宝「投入堂」はあった。
一般立ち入り禁止の為、20メートル上を仰ぎみて、これが、教科書に小さく写っていた、アノ「投入堂」なのか、これが建築デザインを志す者たちの必見建造物なのかと、感慨を覚えた。
途中、巌頭巌角に建っている舞台造りの地蔵堂・文殊堂も、断崖絶壁にあり、その舞台にこわごわ脚を垂らして、人間の通弊をひと時でも振り落とした清々しさは今も鮮明である。
社会生活が息苦しく感じる日々、生きる術としても歴史認識を新たにしようゾと次機会は足のすくむ舞台で本を読むゾ〜。
●・・・私は少女期、ダイジェスト版ではあったが『巌窟王』に心惹かれ、密かにペンネームは「がんくつ」にしようと決めていた。
が、気がつくと私は、頑固のガン、偏屈のクツ「ガンクツ」になっていた。
自分でも訳の解らぬ私の内面ではあるが、何かを促す、何かを掴むために!?徘徊を続けているが、生まれてくるのは未だ、拙劣な言動。
■・・・今夏の記録的な暑さにより、里山にある我が家近くのアスファルト道路には1000匹は越えているだろう「ミミズ」の夥しい死骸、言葉をなくす。
『めいれい』 gakakado
公園前バス停から やまもも公園入り口まで
みみず歩み 6000のびちぢみ
ステンレスのモニュメント塔がするどく反射
葉をとじたカタバミは黄花をひらき クズの葉ぞろり
ひと気のないアスファルト道路
うづまき うづまき
ぞろぞろ じりじり
からから るいるい
たっぷりの空色に だいだい色がにじみ出す頃
道路に黒ひもが浮き上がる
みみずの行軍 土の中にいろ