『ポンポン岩の猫』

●◆●・・円空のナタ彫りはすばらしい!!だが、私の作法は、厚ガラスをハンマーで叩き割り、河原の石を拾って、ただ並べるだけの稚拙さよ。

 

◆●◆・・これまで、我が家に放置されてあった、安価一眼レフカメラで、河原で、「厚ガラス&石」をモデルに、面白がり撮るも、あまりの?に意気消沈(銀塩カメラはトウの昔に眠りについた)

 

  それまでは、アート・マーケットの拡大、コンテンポラリー・アート・・・4K・8K時代のカメラ性能や、カメラマンの技術・美意識に感嘆・驚嘆するだけで、自身の無知と、客観性・観察眼の脆弱さからくる、乖離の大きさに、写真を撮る、興味を失っていった。

 

 ●◆●・・先日のNHK「日曜美術館」➡『写真家:奈良原一高』が放映。

 無知の為、初見であるが、語られる「奈良原像」と作品から、窺い知れる精神性に、とても惹かれた。

 

◆●◆・・広島➡福山➡「平山郁夫美術館」➡「尾道市立美術館」➡「千光寺」(ポンポン岩に猫が、観光客にも動じず、瀬戸内海を見下ろす、リッパな姿に、思わずパチリ!)三重岩・玉の岩など巨岩。

 

 ●◆●・・【映画】

(1)・・『シュヴァルの理想宮~ある郵便配達員の夢~』(フランス)

 以前に、フランスの詩人「アンドレ・ブルトン」関連の書籍に「シュヴァル(1836~1924)郵便配達員」の一文に関心を持ち、今、映画化されていると知り、上映館GO!!

  シュヴァルが、33年の歳月をかけて「石」を拾い積み上げた、偉業の建築物がフランス政府の重要建造物に指定された話。

 パラノイアともいわれるシュヴァルを演じる、ジャック・ガンブランに「石」への執心・執着が見事に顕現!映像色が!時代をも映し出し昇華。

 

(2)・・『家族を想う』(フランス・イギリス・ベルギー):ケン・ローチ監督

 現代家族のかかえるテーマ・・時代のシステム変容・変質の速さに私は日々戸惑うばかり・・常に逆問・疑問・煩悶・対立しながらも、支配・服従の渦に呑み込まれ➡更新されていく、いる➡ようやく「不条理NO!!暴力NO!!泣き寝入りNO!!」のわずかな声が俎上に載るが、かき消されないように・・・夫々のポジション、夫々の「痛苦」の中で芸術を産み・・・「粘菌の生態➡粘菌が知性体そのものであると・・・」

     (1)&(2) Thankful!!