*『石の微笑』

gakakado2007-09-15

■・・・小石を傍らに置き、石にこじつけた自己開示ブログに向かうのは20日ぶりだ。


●・・・昨日、映画『石の微笑』(製作国/フランス・ドイツ)をバス・電車を乗り継ぎ、観て来た。
 関西では現在、上映しているのは2館だけのようである。


 タイトルからも予想できるサスペンス・ストーリーであるが、クロード・シャブロル監督の思想や提起を読み取る力はないが、私にとり人間の根源化の問いをもたらす映画ではあった。

 主人公フイリップ(ブノワ・マジメル)はセンタ(ローラ・スメット)の虜となり、耽溺の日々を石の胸像を絡めながら展開していく。


 肉体と精神の均衡を失うことは異状であっても異常ではない。
 人生の試練において、怒り、悲しみに戸惑いや途方にくれることは日常の事。
 絡めとられ、身をかわすこともできないことも日常よくある事。
 それらが発芽・醸成され様々な人間の悲哀や狂気へと、と云うは易く、逆説的な澄明なる人間の輪郭を捉えた。


■・・・ (一) 野草雑草の風情に惹かれているといいながら、「原っぱ風庭」を目論見、野放図に見えないように異端種草を排除し、庭の植物バランスを調整している私。


    (二) 今夏は例年になく、大量の毛虫が発生し、庭木の葉枯れがひどく、先日、薬剤で毛虫を殺生した一方で(自分の手を汚さず家人が薬剤で殺虫するを傍観)、酷暑炎上のアスファルト道路の大量のミミズの死骸を見て「ミミズよ、アスファルト道路に出てくるな!」と言っている私。


 ここに 「Follow my heart」 と開き直る、いつもの あざとい私がいる