*「石への好奇心」

昨年急逝されたM氏油彩画&Nさん「オ

① 県内の丹波市で昨年、国内最大級の恐竜化石が発見された泥岩層から、今月新たに骨片化石が多数見つかったという。



  《昨年急逝されたM氏油彩画(1980年)
         &N女作品「オギャーコさん」人形(2001年)》↑


②100年前のフランスで、郵便配達夫のシュヴァルが石を拾い集めて積むこと33年間。
その石の建造物『理想宮』は彼の没後、国の重要建造物に指定され、パラノイア建造物としても有名であり、詩人ブルトンも賞賛したという。
ブルトンの『石の言語』、カイヨワの『石が書く』、カイヨワの集めた石の一部が遺贈されているというパリ自然史博物館への関心。


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 今日は明日創ろうと思っている「灯り」に和紙を使用しようと、また、篆刻時の古紙への関心から車で30分地域に在る手漉き紙匠のお宅をお訪ねした。


 この地に産する凝灰石の微粒子を自生する雁皮に混ぜて山水で漉く紙は変色せず、虫に食われず、燃えにくいなど、世界に類をみない特徴があるという。
 文化財修復に重要な手漉き紙について、無知蒙昧のただただ手漉き紙への想いだけで伺った私に対して、初対面にも拘わらず長時間に亘り、ご丁重なご教示を頂けた幸運!!
 歴史・工程・作品などを識り、手漉き紙から植物・動物・鉱物の深遠なる生命を感じた。
 日を改めて再訪させて頂くことをお伝えして工房を後にした。


 温顔、眼差し深い匠のお人柄が醸し出される手漉き紙のすばらしい風合いと重なり、匠の入魂紙を明日使えるノダ〜と昂揚している。
 ある時点まで、「人間国宝」の方とも存じ上げず、相変わらず軽薄な私であったが、ご厚情に感謝の念が今、沸々と。