*「石になれたら」

gakakado2008-09-07

・・1200万年前に噴出したという原始的景観、安山岩の岩石島と朱い橋を観ながら民宿で母とひと時を過ごす。


      筆圧高い私の筆記具⇒
   備忘録は小学生算数ノート10mm横罫


・・関西では京都・神戸の2館のみ上映闇の子供たちのパンフレットには『幼児売買春、人身売買の知らざれる真実の”闇”に切り込んだ阪本順治監督の最高傑作』とある。
  (その後、全国60館上映が決定したとテレビ報道あり)

8月27日、上映後、幸運にも阪本順治監督が舞台挨拶、観客との質問タイムから、撮影時のキャストの子供たちへの配慮、今も多くの日本人男性の、性搾取・虐待行為があること、断罪や厳罰化だけでは抑止力にならないことなど、深く「人間」を問い続け、賭す念いが窺えた。


原作『闇の子供たち』は 梁石日 著。
タイ国が舞台、子供たちへの絶望的虐待描写に窒息しそうになり、人間は何に操られているのだろうと、私は絶望感と闘いながら内なる悲鳴をあげ、本を伏せ中断することしばしば、何日もかけて読了した渾身の梁石日作品の映像化を阪本監督に希望を託し神戸に向かったのだった。


自身を含めて、人々の心はいとも移ろい易く,ベクトルは様々なモノに嗜癖、依存、中毒へと、更には累犯、自己破壊欲求者へと向かわせる。
社会進化は何らかの犠牲・退化を伴い、誰もが、何らかの被害者であり、加害者である生物界にあって、人間界の行動様式は伝播されていく・・・。


人間の悲劇、深淵部を顕在化し同時代に生きる者として共時性を捉え「生物・人間・生命・性」への問い、今も子供たちの声にならない叫び声が駆け巡り続けている。


・・タイ語を学び「子供問題を考える」学徒を目指したが、放棄も同然状態。

自己欺瞞であろうとも、10数年来取り組んだテーマも頓挫しそうになりながら、逆風や誤解を恐れずに時折アクションを試みるも、頑迷固陋な構造的問題と、無知無能を見抜かれて歯牙にもかけられずトホホ状態。


「徘徊人生、人間になるな、石になれたら」と今日も自分に言い訳しているゾ。