「加山又造展」

加山又造」展(三回忌になるという)に行ってきた。≪大丸ミュージアム神戸≫


六曲一隻屏風も多く水墨画表現「山」を描いた作品群からは岩脈が透視できるかのように、又、黒曜石のように鋭い作品は観る者にも冴え冴えと。

入場券裏に
現代社会に生きる人間の不安定な状況を鋭く暗示する作品に人々は新しい日本画の誕生を予感した・・・、尖鋭な動物画・・・、線描の美しさ・・・、強靭な造形力・・・」とある。


以前に、教科書でしか知らなかった長谷川等伯「松林図屏風」実物を国立博物館で観た時の衝撃。
後に等伯の故郷「能登」を訪れたいとの想いが叶い、七尾市立図書館を訪れた時は喜びが大であったが、加山又造作品も幾百年経るとどのような変成作用がおこるのであろうか・・・・。


帰路、賛否両論沸きあがった、神戸空港に寄る。
地盤沈下続いている神戸ポートアイランドに、今2月に開港。
阪神大震災を経験しており、大津波を連想したり、六甲おろしで風が強い地域で飛行機の離発着に影響受けやすいや?転用も視野に入れて!?など私には不安がかすめ(現在のところ大盛況のようだが)、ここは20年後にどのように変容しているであろうか・・・。