「台湾」

台湾には3千メートル級の山が133もあるという。
日本の10分の一位の国土に10数倍である。


台湾東部、花蓮にある大理石でできた「太魯閣渓谷」や台北、奇岩「野柳」の地を想い出すたびに「岩」「石」「地層」を求めて徘徊する私は再訪したい!!と気持ちが昂ぶる。


私の大伯父は100年前に渡米し、メキシコ大学→台湾大学で地質学を教え退官し1960年代に日本に帰国した。

次男であった私の祖父がその頃既に故人であった為、長男であった大伯父にとり実家であった築300年位の(長男が渡米した為私の祖父が跡取りをしたつもりであったが・・・)家の中に私が初めてみる各国の家具調度のディスプレイ(現代ならば古民家に外国アンティーク家具)に子供心にも圧倒された記憶は鮮明である。
初めて知ったカルチャーショックなるもの!!


子供の頃、飴色になった台湾製籐椅子は私のお気に入りだったが、今現在、大伯父の遺品としてあるのは、「60年前の米国辞書(厚さ9センチ位)」&「メキシコ写真集(1925年版)」&「二枚貝の化石」&「台湾製木製盆」あるのみ。

故叔母はおはじきにして遊んでいた原石の一つ「猫目石」を「帯止め」に加工していたが・・・。


随分以前に、故郷の図書館に寄贈したといわれている「遺稿・著書・研究書」など図書館に行き調査依頼したが、多分英文の為か、整理されておらず数ページの英文遺稿が開示されたに過ぎなかった。


大伯父が帰国してからも台湾の地を懐かしみ、感謝を深くしていたのではないかと思える様々な記憶が加齢と共に蘇ってきた。


いつか台湾にロングステイし、大伯父の遺徳を偲びたいと加齢現象著しい今日この頃思うこと。
私が子供の頃より古拙な物や「岩&石」の惹かれるのはこの大伯父の影響と思えるのだが・・・。