*「刻石」の一文から

寧波で発見された1167年南宋年号の「刻石」三個の遺物の一文を読んだ。

『境界をまたぐ人びと(村井章介著)』日本史リブレット/山川出版社


一般教養レベル歴史知識もない私だが、マージナルマンのことは温もりある視点の村井氏著書を時折拝読していたからか、又「刻石」の論考からも無知な私なりに「歴史」の面白さを再認識。

私が浅くも日本史に関心を抱き始めたのはとてもとても遅く、10年前くらいだろうか、上記著者からであった・・・・。
今回の日本史リブレット版のような本(資料も注釈も含めて)を若い時に導いてくれる人がいたらもっと早く、歴史の面白さや深さを識ったのではないかと思えた。


〜〜”終章”「国境なき(ボーダレス)時代をみとおして」を一部転載〜〜


「いずれの側にも100%属することがない人間集団(境界人)とその活動があった。
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どんなちっぽけな岩礁さえも、いずれの国家の所有物でなければならないというような固定観念から脱し・・・。隣あう複数の国家が手を携えて、境界地域こそが秘めている可能性を開発する。こうした方向に発想転換することが、長い目でみて「国境紛争」を解決しうる方策なのではないだろうか。」


タイ語

「近隣国」 ⇔ 「プラテーッ(国)プゥアン(友達)バーン(家)」という。
私にとり、タイ国のすばらしい思想を感じた語の一つである。