*合掌

NよりMさんが数日前にみまかられたとの報を戴く。


2ヶ月前のこと。
Nからの電話。
Nがお世話になった方で、癌末期でホスピス病院から戻り、点滴もしない選択をされ、自宅療養しているMさん宅にお見舞いに行きたいが一緒に来てはもらえないかとのこと。


そのホスピス病院とは、随分以前に、(「柳田邦男著作品」に関心を持ち『事実シリーズ』はじめ10数冊を購読)私が「柳田邦男氏講演」を拝聴した所であり、私が座った席の左側、←(この間空席)→4席目に柳田邦男ご夫妻が座られた(柳田氏の前の講演者時)。
その後、柳田氏のご子息や奥様のことが報じられ、柳田ご夫妻の記憶がより鮮明になった・・・。


一面識もないMさんだがNの心情に快諾、走行時間1時間Mさん宅着。
車の中で待っているつもりでいたら、ご家族の方より、Mさんが私も一緒にとの希望をされており、お入りくださいと促され、何度か固辞したが、このお心遣いを大切にしようと思い直し、邸内へと。


初めてお会いするMさんは50歳半ば、余命幾ばくもない方とは思えず、柔和で美しく知慮深き方で、輝きを放って居られた。

私は言語化されたコミュニケーションだけではないものの大切さを知り、訪れる者の心を透かしても、寛容で温かなお心遣いに、厳粛な気持ちとなった。
そのMさんが「この家は屋根に石を敷いてある・・・。」と石の話題に驚き喜び、30分弱の一期一会に感謝。
私もMさんのような旅立ち方をしたいと希望している


今梅雨、日本各地、豪雨による甚大な被害報道に、私は阪神大震災と重ねた。
阪神大震災後、阪神地区住民にボランティア意識が浸透している。
ボランティァのメルマガを配信してもらったが、現在、九州地区も、長野県、島根県京都府も他府県からのボランティァは募集していないとの情報であった。

東南アジアの災害情報後の孤児の人身売買、子どもの臓器売買報道に暗澹とし途方にくれる。

明日梅雨明けだという。

  合掌