*回想療法!?

現在、認知症進行中の母は、50年数年前に結核に罹患、療養所生活三年間に、「死の恐怖」から不眠症となり投薬治療を受けていた。


当時から、作用機序強い薬物を服用し続け、後に統合失調症病歴アリとなり、薬物依存中毒症状へと移行。
以前は禍々しい病名であったが、現代だと、「鬱&甲状腺機能低下」レベルの治療をするのではないかとも思われる。

その母の回想療法として、結核療養所その後を訪ねる小旅行を思い立った。
その当時、母は死の恐怖に慄いていたというが、加齢に従い、共に過ごした療養所仲間たちとの日々は愉しかったと述懐していた。


日本海側の岩石海岸を走行ルートに!!
このコースは海食洞多く、海岸路頭も海食崖も面白い景観が1時間程続く。

療養所跡は現在も病院として機能しており、当時とは違い、立派な建物外観。
失認ある母から、50年ぶりに訪れる地で、療養所裏山の名称や、近隣の町名がいくつも口をついて出た。


時折、母の若かれし頃のアルバムを出し、記憶を引き出すことを試みたり、例え親子であっても、コミュニケーション能力が問われ、アイコンタクトやボディランゲージも含めて大切さをヘッドでは理解していても、現実は至らぬ娘であり、無様な親子関係が露呈することもある。


母のことで、悲嘆のレッスンを積んだ一時期、私自身の思考の連続性もなくなっていると思えた悪循環期も過ぎつつあるのか、今では、母の回想療法と称して、共に遊び!共に愉しむ!プランを立て、母娘で近場を徘徊することで、心理負担軽く、母共にストレス緩和となっている。


現代では、「共依存」という関係なのだろうか。
大望も抱くこともなくなり、私には幸せの感情すら生まれ・・・。


サイフもモチロンモチロン軽く〜軽く〜なってきてはいるが、私の老後のことはなんとかなるワ〜とこれからも、ドンブリ勘定で生きていくゾ〜。


そんな私にとり、岩石海岸の遠景、近景は、私を力強く支えてくれる存在ナノダ。