*「石の文化圏」駆け足記

gakakado2008-05-05

■・●・・成田空港から中欧へ飛び立つ前に、銚子の屏風ヶ浦へ。
 10km以上続く海食による海岸線、砂岩質地層の縞々(堆積物美)は地球のメロディを奏で想像以上の景観。


 スロバキアの土産店で買った石(双魚)&ハンガリーで拾った石


●・■・・親戚のオーストリア挙式ついでに、飛行機を乗り継ぎ15時間、チェコプラハへ。
 石畳が続く「百塔の街」「建築博物館の街」は中世そのままだといい、プラハ城は砂岩性の石で造られ、完成までに600年も要したというカテドラル等の複合体であった。
 カレル橋は14世紀の石橋(ヨーロッパ現存する最古)、洪水に強いのは生卵で接着してあるからだという。
 チェコからスロバキアへ列車で牧歌的・メルヘンチック、清澄な景色の4時間国境越え。


 ●・・ハンガリーのブタペストではドナウ川クルーズ。
 「♪青きドナウ♪は青いサングラスをかけないと観えませ〜ん」はユーモア溢れる四字熟語を駆使するハンガリー人のガイド氏。
 マジャル様式の美しい建築群の王宮や国会議事堂の夕景・夜景は「ドナウの真珠」と言われているといい、確かに美しい。


 ■・・オーストリアのWIENヴィーンへ。
 ウイーンのシンボル、シュテファン寺院は1783年モーツアルトが挙式したといい、寺院内は薄暗く静謐・荘厳。
 仄明るい蝋燭から美意識・思想が垣間見えるようだ。
 親戚の結婚宴、親子の素敵なピアノ演奏・歌に、より想い出深いウイーンとなった。

 ウイーン内「リヒテンシュタイン通り」等のように、名前の後ろに「ブルク」「シュタイン」は砦の意味があるという。

 中欧の石文化圏、歴史地区・自然遺産地区を駆け足で巡った旅であったが、人間の叡智、悲喜劇、多様な美意識を。
 文化・言語・宗教の多様性に政治経済が絡み合うと人間のバラェティを容易に許容・受容できないのだ、文化・言語・宗教・民族が同じであってさえもだが・・・。
 

■・●・・普段余り酒類を飲みたいと思わない私も、この10日間、行く先々、生演奏ある店内で、酒豪のように昼からビールだワインだと、メランコリー気分は消し飛んだぞ。


   機内で、茂木健一郎著(新書)数冊、読過。