*「gakakaごのみ&石」

gakakado2009-03-28

●■●・・・「不合格」より父の放った『自業自得』の一言で日本海に面した国民宿舎に向かった---。


石畳のつもり!(川石を拾って)&カタバミ


■●■・・・海の荒寥、波の律動は心の荒涼を鎮めたか、海の風光は原初、有史以前を語り、岩礁が非日常に誘う。


追想=夕影落ち宿泊客が集う食堂。
夕餉時の停電、テーブルにはロウソクの炎、窓からは漁船群の灯火ゆらゆら点々と。
一泊のつもりが連泊、わずか宿泊料金不足に、「不足分は後日切手でよい」との温情と、自身の無計画さを多いに恥じ入った記憶だけで、空虚ろな日、他の記憶は見事に剥落されている。


●■●・・・今となれば懐かしいだろうと姉がその宿舎を予約し日の午前中の出来事。
認知症の母が不穏になったら退室しようと配慮しつつ会合に出席。
予想外に母は場をわきまえ、姿勢は傾聴風で1.5時間経過、講演者に「下手の長談義」と言い放った母に私は「やっちまった〜!」と思うは一瞬、まるでコントのワンシーンに涙目級の笑いが襲い、認知症顔貌の母の失言は許されるが、許されぬは無礼千万、笑いのツボにはまっている己こそ退室せねばと必至にこらえる一コマ。


■●■・・・帰路、たまたま通りかかった町名から(17年前に購読した本にK家とその前頁に父の遠縁と思しきT家の記述)が憶い出されて、K家を初訪すると現在T家と交流があるとの合縁奇縁。


また、随分以前に私の親戚の寺にある石が北前船の平衡石として!?奉納された石では!に関心を持ち資料収集したことがあったが、K家は江戸時代廻船問屋であったといい、思いがけず貴重な資料、お話を伺えた好機に恵まれた。


〜〜これだから「人生ウロウロ〜人生徘徊〜」やめられぬ〜〜
種村季弘氏『馬脚をあらわすペテン師は人を楽しませてくれる』、井上章一氏『種村ごのみ』の一文があるが、私のように事にあたりて「初期消火できず」「火に油を注ぎ」「止められても泥舟に乗る」、『トホホ〜なgakakaごのみ』が視えてきたぞ。